【第54回社労士試験】令和4年(2022年)合格ライン予想

社労士試験
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選択式

総論

昨年(第53回・2021年)との難易度を比較すると、
・労安→ほんの少し易化
・労災→ほぼ変わらず
・雇用→ほぼ変わらず
・労一→易化(昨年、一昨年が異常)
・社一→若干易化も難しいまま
・健保→ほぼ変わらず
・厚年→やや易化
・国年→やや易化

 と感じました。分類すると、
*労働科目(労安・労災・雇用)→3点は確保したい。
*一般常識(労一・社一)→難しいが3点は確保したい。
*社会保険科目(健保・厚年・国年)→4点以上を取って総得点を積み重ねたい比較的易しい作りとなっていました。
年金科目が苦手な場合は、労働科目+健保で得点の積み重ねをしたい内容でした。
 
 満点を狙える科目もあったと言えばあったのですが、暗記をしていてすぐ埋められる選択肢も少なくなっており、選択式ながら時間を費やす構成となっていました。

救済科目

 現状では選択式の救済科目は「なし」と考えています。
 一番可能性のある科目は「社一」と予想しますが、問CDEの3問が条文ベースの穴埋めとなっており、このうちの2点を取ってくる受験生が多いことから、1点以下の割合が30%に乗るかどうかは疑問が残ります。
 昨年、一昨年と”当たり前”のように救済となった「労一」ですが、今回は問ABが法改正要チェックポイントとその関連知識のため、この2つが得点源となり、やはり1点以下の割合が30%になる確率は低いでしょう。

今年の試験は救済科目を一切作らないようにする意図が感じられました。「労一」も3年前以前の”2点は取らせるけど、3点目を取らせない”構成だったように思われます。
自己採点で択一式は合格ライン(ここ数年の傾向からして46点以上)を突破しており、選択式もいわゆる”足切り”なしであれば合格の可能性が高いのではないでしょうか。
逆に選択式で1科目でも2点以下の科目があるとすると今年は厳しいかもしれません。

予想合格ライン

総得点27点以上かつ各科目3点以上

択一式

総論

 法改正あり、事例問題あり、過去問と同様の論点(最近のものから10年以上前のものまで幅広く)からのものとバリエーション豊かなものとなりました。
 ページ数は64と昨年から4ページ少なくなったものの、問題文のボリューム以上に考えさせられるような傾向がありました。反面、一目見ただけで正解肢と判断できるようなものも何問かあり、そこで正解肢を見落として時間をロスしないように時間配分を気を付けたいところです。
 選択式同様、難易度や出題構成を見てもバランスが取れていたように思います。満点を取る必要はないため、難易度が高そうな問題はある程度割り切る(時間をあまり使わない)方法を模索することも択一式対策として必要でしょう。
 問題の後半となる、健保・厚年・国年の方が、労働系科目よりも相対的には点を取りやすかったと言えるので、今年も問題の取り掛かりとしては国年から始め、労働基準法をラストに解く等、問題を解く順番、及び時間配分は模擬試験等で経験することも重要だと思います。
 全体的なレベルとしては問題としてかなり難化しているものはないものの、問題を見てそこからの思考に時間が割かれる印象でした。平均点は昨年と比べて下がる感じもしますが、昨年問題ページ数が過去最大になったにも関わらず、合格ラインが1点上がったことから受験生のレベル(試験対策)が上がっていることもあり、昨年と同じ点数に落ち着くのではと予想します。

救済科目

 例年どおり、一番得点を伸ばしにくい科目は「一般常識」でした。それでも4点は確保したいところです。他の科目は6点をベースとして、得意科目であれば7点以上を目指して総得点を上乗せできるような構成でした。
 そのため、択一式に関しては今年も救済科目は「なし」と予想します。

予想合格ライン

 総得点45点以上かつ各科目4点以上である者

まとめ

※ 9月4日現在の合格ライン予想
※ 9月16日、最終予想の記事を書きました(選択式は合格ラインを変更しました)。

選択式試験は、総得点27点以上かつ各科目3点以上
択一式試験は、総得点45点以上かつ各科目4点以上である者

選択式総評で救済科目(現状なし)について記載しましたが、問題を精査して結果を随時アップする予定です。その結果、救済科目が出てくるかも知れません。
※ 9月16日にアップしました。

この合格予想基準は、管理人独自の見解です。合格ラインや救済科目についてのお問い合わせ等は承っておりませんので、ご了承ください。

選択式解いてみたシリーズ:リンク

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