令和5年(2023年)社会保険労務士試験合格発表

社労士試験
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合格者数・合格率

本日(10月4日)、第55回社会保険労務士試験の合格発表がありました。
【合格者数】 2,720人 
【合格率】   6.4%
 合格された皆様、本当におめでとうございます。

合格基準

【選択式試験】
 総得点/26点以上、各科目3点以上(補正科目なし)
【択一式試験】
 総得点/45点以上、各科目4点以上(補正科目なし)

総評

 救済(補正)科目は2年連続でなしとなりました。選択式で一番救済になりそうだった科目は、厚生労働省のホームページにアップされている得点状況表より雇用保険法でした。2点以下が58.6%とひとつの救済基準は満たしていましたが、1点以下が26.9%と30%に至らなかった為、公表通りの基準により救済には至りませんでした。
 その他、選択式で2点以下の割合が4割超えの科目が雇用保険法を含め、5つ(労基安衛・労一・社一・厚年)あり、また国年も38.8%の方が2点以下となっており、救済科目が発生しないけれども選択式の難しさが表れた試験でした。
 総合的にはこの10数年間の中で一番得点しやすい選択式と思っていましたが、合格ラインは1点昨年より下がり26点となりました。
 反対に択一式は国民年金法の平均点が昨年と比べて1.5点上がり、その上昇がそのまま択一式の合格ラインを上げて45点となりました。
 
 選択式の対策としては、択一式対策にも通ずるところがありますが、過去問演習は必須として過去何年前のものから直近のものまで行うか。よく「過去5年分の問題を〇周まわす」と言った目標を立てたりしますが、この例で言うと、来年の試験を受ける場合は令和元年~5年の問題を取り組んで、平成に出題された問題には触れないことになります。今年の選択式を見ても平成20年代や平成10年代の択一式の過去問の焼き増しで出題されてることもあり、もっと出題年度の幅を広げて学習すれば、初見の問題も初見でなくなる可能性が高く、1回でも対策しているのとしていないのとでは本番にかなりの差が出ると思います。
 また、初学者は択一式の対策を行っていれば自ずと選択式にも対応できると思いがちで私もその考えを持っていましたが、それは誤りで、選択式は選択式の演習を行うことが重要です。平成時代の古いものを解いたり、各予備校の予想問題を解いたり(私が受験生の時は立ち読みで選択式の問題だけでも解いてました。本当はダメでしょうけど。。。)、多くの問題に触れた方が良いと思います。

 合格された方は、社労士登録や開業に関する内容のものを当ブログに記載しておりますので、参考となれば幸いです。

 

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