【社労士試験対策】過去問中心の学習では合格できないのか。

社労士試験
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結論

 年々難化している社労士試験ですが、学習方法はこれからも予想問題を多く解くより過去問中心に回すほうが良いでしょう。

理由

本試験には本試験なりの言い回しがある。

 各予備校も模擬試験を作成していますが、その予備校独自の言い回し、クセ、引っ掛け方が存在します。本試験の過去問を解き進めることで本試験のレベルを体得する必要があります。

1年前、2年前に出題された論点が再び出される。

 一言一句まったく同じ問題が出されることはレアケースですが、昨年択一で出されたことが今年選択で出されること等はよくあります。
 令和元年の選択労一で、「我が国の就業・不就業の実態を調べた『就業構造基本調査(総務省)』において、女性の年齢別有業率を問う問題があり、令和2年の選択労一で、「国民の就業の状態を調べる調査は何と言う名前の調査」かを尋ねる問題が出ました。
聞かれ方は真逆ですが論点は同じです。

過去問を解く際の注意点

過去問をそのまま解くより一問一答形式で解く。

 社労士試験は基本、五肢択一ですが、過去問としてそのまま繰り返し解いていくと解答を覚えてしまうか、A~D肢まで意味がわからないけど、E肢は明らかに〇だから〇→正解!次へ。の流れになり、A~D肢の復習がおろそかになる場合があります。
一問一答であればその肢が設問通り→〇なのか、ここの数字が違うから×になるのか等、その問ごとに〇×の意味を問わないと正解できないため、理解力が深まります。

過去問は100%の正解率を目指すべきか。

 初学者の方はまず、正解率80%に届くよう目標をたてましょう。社労士試験は五肢択一なので、4つの肢(80%)の〇×正誤ができれば、正解に辿り着けるようになる。と言うのが個人的な理由です。過去問の中にはすごく細かい論点を聞いている肢もあるので100%の正解率を目指す必要はありません。まず80%、そこから正解率を+αで上乗せしていくことが理想です。

過去問は何週回すべきか。

 少なくても3回、とか5回とか参考書に書かれていますが、薬剤師資格をお持ちの薬局チェーンを営んている社長に「過去問は何週回しましたか?」と尋ねたところ、『覚えるまで』との返答でした。過去問を〇週回すと言うのは、あくまで学習ボリュームとしての目標であって、社労士合格としての目標は過去問を『覚えるまで』理解することです。もちろん前述のとおり細かい論点もあるので、100%の正解率を目指す必要はありませんが、基本事項を中心に過去問は『覚えるまで』回すことを意識しましょう。

おすすめの過去問利用法

管理人おすすめのサイト

 一問一答式でスキマ時間を有効に使えた管理人おすすめのサイトは『社労士過去問ランド』です。
平成16年からの過去問がすべて網羅されており、かつ選択式、択一式両方掲載されていて、過去の正解不正解の履歴や当日の正解率も表示されます。また過去正解肢(〇)だったものが法改正により誤りの肢(×)になった場合等でも対応をしてくれています。

上記サイトを使った勉強方法

 学習1年目の頃は、学習した単元ごとに進めていました。2年目以降は毎日100問を目標に問題を解いていました。確実に〇×がわかり正解した場合はそのまま読み進めていき、間違った問題やカンで正解した問題については〇×を付けた後に出てくる解答・解説付きのページを印刷しておきます。100問を解いた翌日の朝に印刷した問題を解きなおします。解けたらその印刷用紙を破り捨てます(ビリビリに破いて、理解できたと言う征服感を味わいます)。解けなかった場合はその紙を捨てずに翌日に持ち越します。管理人は、仕事柄、プリンタや裏紙を上限なく使える立場にあったのでこの勉強法が有効でした。

過去問を解くだけではなく、テキストも利用する。

 過去問を解いて不正解だった、もしくは正解したけど自信をもって〇×を答えられなかった。。。そんな時は過去問の根拠となる条文をテキストで読み返します。(覚えていない論点部分に赤ボールペンでぐるぐると丸を書くなどして後日読み返す際の参考にします。)またその時に周辺の論点、時間がある場合や学習2年目以降の場合は横断整理なども同じタイミングで行い、知識を整理します。

予想問題はどのくらいするべきか

 試験本番1年前~3か月くらい前までは過去問9:予想問題1の割合、テキストや参考書の巻末や章末に付いている予想問題をひととおり行えば十分です。試験が近づくと各予備校で模擬試験が行われるので、そのあたりで、予想問題+法改正問題の割合を増やしていけば良いでしょう。

まとめ

過去問は社労士合格のための最適なツール。ただやみくもに〇×を付け一喜一憂するのではなく、テキストを交えて上手に利用しましょう。

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