令和2年12月27日に、宅地建物取引士資格試験が実施されました。
10月試験から2か月。今年はコロナ禍という状況のため、会場の席間隔の確保から、今年はもう1度、12月27日にも行われる特殊な状況となりました。
感染者拡大の一途の中、受験された皆様、おつかれさまでした。
私は宅地建物取引主任者時代の平成26年に合格し、1度更新を行い、現在は宅地建物取引士証を持っています。宅建に関する仕事は何もしておりませんが、受験した資格に関してはやっぱり何年経ってもどんな問題が出されたのか気になるものです。
ここでは各科目の出題レベル、合格点予想をしていきたいと思います。
全体、各科目の難易度と目標点について
全体の難易度
全体の難易度としては前回(10月試験)とほぼ同レベルと見ました。「権利関係」が前回より難しくなり、反面、法令上の制限や宅建業法が少し易しくなった印象です。例年、最初から解き始めると時間配分を誤ってしまう傾向にあります。私も受験生の時は、5問免除(税その他)→業法→その他法令→法令上制限→権利(民法など)の順に解きました。模擬試験などで解き方そのものにも慣れる必要があると思います。
過去問対策はもちろんですが、過去問丸暗記ではなく、聞き方(問題文の出され方)を変えられた時に正しく解釈できるか、2時間と言う制限時間内で慌てず見抜く『国語力』が問われてくる選択肢作りになっており、これは宅建試験に限らず、社労士試験等の法律系資格では今後、重要な要素となるでしょう。
権利関係(問1~14)
前回(10月試験)よりも正解にたどりつける問題が少なくなったと言えます。問2,7,10,13あたりを失点せずに取り、問1,3,4,5,6,11,12,14で半分取れればOKでしょう。
法律独特の言い回しが問題文に溶け込んでいるので、過去問対策のほか、余力があれば、いろいろな法律(条文)に触れておくのも良いかも知れません。
※ 目標点数・・・7点
法令上の制限(問15~22)、
基本的な問題が並びました。試験直前で学習不足だと苦手な法律1つまるまる捨ててしまう考えもありますが、そこで取れない問題(1点)が大きく合否を分ける可能性があります。今回は落としても1問程度、というレベルでした。
※ 目標点数・・・7点
その他の法令(問23~25)
前回(10月試験)同様、出来れば3点、悪くても2点はキープしたいところです。
※ 目標点数・・・3点
宅建業法(問26~問45)
このカテゴリでは個数問題が1つ増えました。個数問題を全部落とす状況は避けたいところです。個数問題は2つは確保したい。問38,41が少々取りにくかったかも知れません。
※ 目標点数・・・17点
5問免除(問46~50)
例年通り、3点、出来れば4点取れれば、という問題でした。
※ 目標点数・・・3点
合格点予想
【 37点 】