選択式
総論
目立って難しい科目はなく、3点以上取りやすい科目が多かった、と言うのが全体的に見た感想です。昨年は救済科目が3つありましたが、今年度の試験は『選択式は確実に各科目3点以上。択一式で勝負』と言う意図が見えました。
問1/労働基準法・労働安全衛生法
問Aの「退職時等の証明」部分は必須論点。問Bの判例については、空欄より前の部分を読めば正解できる内容。問Cの「打切補償」については、労災の科目とで横断整理出来ていると正解肢にたどり着けた内容の論点でした。
問Dの「総括安全衛生管理者」の論点はテキスト太字項目。問Eの「労働災害防止措置」については、マイナーな論点であるものの、正解肢以外の選択肢にあまり迷わせるようなものもなく解きやすかったかも知れません。
難易度・・・普通 / 目標点数・・・3点
問2/労働者災害補償保険法
問Aの「遺族補償一時金」の論点はテキスト太字項目。問Bは、複数事業の給付基礎日額を合算する場合は最低保障額の適用をしない額となるので、単純合算でOK(126万÷90)。問Cは「業務災害の認定」の論点にある、『業務遂行性』『業務起因性』の中の『業務遂行性』から出題されました。
問Dは「障害等級の併合繰上げ」について。2022年にも同じ論点が出題されました。問Eは「併合繰上げの例外」と言う、障害等級、9級と13級とが繰り上げられると起こりうる事例なのですが、テキストに掲載されていてもここまでおさえるのは難しかったかも知れません。
難易度・・・普通 / 目標点数・・・3点
問3/雇用保険法
問Aは「被保険者の定義」からの出題で基本的な問題。問Bの「”失業”の定義」についても基本的な部分で過去に選択式で出題があった場所。
問C、Dの「出生後休業支援給付金」は、昨年(2025年)改正の部分。問Eの「求職活動関係役務利用費」は2017年からの制度で、私が受験生の時に使っていたテキストを見返してみると、答えである”8,000円”の部分に選択式対策としてマーカーが引かれていました。
難易度・・・普通 / 目標点数・・・3点
問4/労働に関する一般常識
問Aは「障碍者雇用状況の集計結果」について。法定雇用率が2.7%であることをおさえていれば、問題文にある法定雇用率達成企業の割合が46%であることを踏まえると、正解肢の2.41%にたどり着けた可能性があります。
問Bは、正解肢以外の選択肢が結構正解から離れているので感覚で解けたかも。問Cの判例部分は難しいですが、問Dは、労災の問Cとキーワードが同じになりましたが、問Cとは逆に当てはまる肢が正解肢くらいしか見当たらないので、解きやすかったかも知れません。問Eの「育児介護休業法」は、昨年(2025年)改正の部分からの出題でした。
難易度・・・やや難 / 目標点数・・・3点
問5/社会保険に関する一般常識
問A,Bは「厚生労働白書」からでしたが、その中の『日本国憲法』部分からの出題でした。【公民】とかで習ったのが懐かしいです。
問Cは、”国民年金の全額免除・猶予者数が国民年金第1号被保険者数全体の何%いるか”が論点ですが、思っているより多いんですよね。年金制度が今後も成り立っていくのか、その意義を問うた出題です。
問D,Eは「確定拠出年金法」の目的条文(第1条)からの出題からでしたので、どちらか1問は正解したい内容でした。
難易度・・・普通 / 目標点数・・・3点
問6/健康保険法
問A、B、Cは用語(キーワード)として”一般常識”の分野から出てもおかしくない出題でした。A、Bは選択肢から見てわかりやすい問題。問Cはかなり難しいです。
問Dは「保健事業及び福祉事業等(150条)」から。また、問Eは「標準賞与額の決定」の部分で、どちらとも択一式でも多く論点とされる場所からの出題でした。
難易度・・・普通 / 目標点数・・・3点
問7/厚生年金保険法
問Aは「遺族厚生年金の年金額」部分の基本中の基本問題。問B,Cの「財政の現況及び見通しの作成」部分についても基本問題。問Dは、問題文中にあるとおり令和4年4月からの「在職定時改定制度」から。問Eは「在職老齢年金制度」の最新法改正の部分ですが、細々した計算は不要な問題でした。
※ 基準額が65万円に変更。報酬月額は30万円。賞与が年間336万円→上限が1回150万円なので、300万円として計算。300÷12=25万円。報酬月額と足して55万円なので、改正後の65万円に届かず減額前の厚生年金10万円まるまるもらえる。と言う内容。仮に賞与の上限を無視しても、336万円÷12=28万円。報酬月額と足して58万円なので、結局まるまるもらえると言う出題でした。
難易度・・・易しい / 目標点数・・・3点
問8/国民年金法
問A~Cは「脱退一時金」の支給されないケースからの出題。問Aと問Cは択一式でも出題実績があるので正解したいところ。問Bはダミー選択肢にややこしい部分ありなので少々難しかったかも知れません。
問Dは「年金額の改定」について。令和2年度の選択式でも抜かれた場所は違えど、この4条の部分は出題されています。
問Eは、4条の2「財政の均衡」部分。厚生年金でも「100年間」と言うキーワードが問Cに出ましたが、重複出題とも言える内容でした。
難易度・・・やや易しい / 目標点数・・・3点
救済の可能性について
今回はどの科目も3点以上を”合格を目指すなら取りましょう”と言う意図が見えました。1点しか取れないような科目は見当たらなかったように思えます。8科目中で一番点数が取りにくいと感じたのは、例年どおり”労一”だと思います。とは言え救済に届くような受験者の平均点にはならないのではと予想します。
合格基準(予想)
総得点24点以上かつ各科目3点以上
択一式
総論
ページ数が67ページと直近5年で最も多くなりましたが、個数問題は昨年度から激減し(7→2問)、組み合わせ問題が昨年よりも増えました(7→10問)。全体的には例年通りの難易度で、各科目とも、易しい・普通・難しいレベルのものを均等に分けた感じがします。毎年のことですが、易しい論点のところを着実に正解し、難しい問題に時間と頭のリソースを割きすぎないことがポイントです。
一般常識科目は例年より点が取りやすく、昨年同様、雇用保険科目が難しかったと言えますが、救済とまではいかなさそうです。解なし、また複数回答有りと言う問題がないものと仮定すれば昨年と同じくらいか1点程度上回る程度の平均点となりそうです。
合格基準(予想)
総得点43点以上かつ各科目4点以上
この合格予想基準は、管理人独自の見解です。合格ラインや救済科目についてのお問い合わせ等は承っておりませんので、ご了承ください。


